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2023年「第18回総会」が開催されました

4年ぶりの「総会」は、2023年11月3日(金・祝)に「ホテルアゴーラ大阪守口」において54名の会員の皆様にご参加をいただいき、午前11時から開催されました。

総会後の集合写真

【総会の部】

・「総会」は、松岡事務局長の司会進行で始まり、最初に藤井康照会長から『2019年11月の総会以来4年ぶりの総会開催ですが、多くの会員の方々のご出席をありがとうございます。この4年の間に大きな出来事がありました。パナソニックでは、カンパニー体制が発足し、各カンパニーが自主独立の精神のもと力強い事業展開がなされ始めています。また、大阪大学では「共創」をテーマに独自の産学連携活動が積極的に進められています。』とのご挨拶がありました。

・現役「いちょう会」からの来賓として、パナソニックホールディングス㈱の小川立夫執行役員グループCTOからご挨拶があり、冒頭に津賀会長からの『4年ぶりの総会の開催を心からお祝い申し上げます。この間パナソニックグループにも大きな変革があり、2022年に事業会社制へと移行しました。礎となる経営理念を継承しつつ世界中のお客様の、そして社会の「幸せの、チカラに。」なるよう邁進してまいります。大阪大学においても「生きがいを育む社会の創造」をスローガンに、様々な大学経営の改革が進められています。また、パナソニックグループとの研究所や共同研究部門の設置に加えて18の共同研究が進められています。この連携により大阪大学がまさに「世界の阪大」となることを切に願っています。』等のメッセージが披露されました。

そして小川執行役員からはグループCTOとして、パナソニックグループの長期環境ビジョン「Panasonic GREEN INNPACT」に基づいた「地球環境問題の解決」を軸に、カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー、ネイチャーポジティブへの取り組みや「暮らしの安心・安全・健康を支える」技術開発。そして、国内外の企業や大学との協業をめざす「開かれたR&D」と「新しい働く形」への取り組みなどについて明快で力強いお話しがありました。

・松岡事務局長より、「新型コロナ感染」回避の為2020年から3年余「リアルな活動」を休止せざるを得なかったが、この間「メール幹事会」、「HPの更新」、「会員へのメール連絡」や「関係先保信の継続」等に努め、2023年春から「リアルな活動」を開始し、7月の「幹事会」を経て、「第18回総会」開催に至ったとの活動報告がありました。

また、会計報告がなされ、田村雅博監事の会計監査報告を経て、出席の会員の皆様から承認を

受けました。

・「会則の改定」。3年間の活動のブランクや会社の定年年齢の変化等に対応して、会則の「第6条役員と任期」の「但し、満70歳を以て顧問を委嘱する」を「但し、満73歳の年度末(3月)を以て顧問を委嘱する。」への改定が提案され、出席の会員の皆様から承認を受けました。

・次に新任幹事として、水野省三幹事、田村敏裕幹事、森田清之幹事が紹介されました。

・最後に、来年度の「総会」は、2024年11月10日(日)に、ホテルアゴーラ大阪守口で開催されることが、アナウンスされました。

司会の松岡事務局長

藤井会長の挨拶


パナソニックホールディングス(株)

小川執行役員 グループCTOのご挨拶

新任幹事挨拶

森田幹事 田村幹事 水野幹事


【記念講演の部】

・藤井会長からの講師ご紹介の後、福井工業大学経営情報学部長・教授、大阪大学名誉教授・特任教授 馬場口 登(ばばぐちのぼる)先生のご講演が始まりました。

<講演内容> テーマ「RealとFakeの狭間で」

・AIの研究 AIというのは、人間がやっていること(考える、判断する、行動する)を機械にやらせること。AIの歴史は、第1次AIブーム(1956年)人間が持っている普遍的な探索能力をやった。第2次AIブーム(1980年)ナレッジ・知識をコンピュータに入れることがメインであった。第3次AIブーム(2006年~)2006年にニユーラルネット学習できるものが出てきた。2012年画像認識(グーグル)、2023年チャットGPTが登場、人工知能が人間に追いついてきた。現在は、ニューラルコンピュ-ティング、ビッグデーターによるディープラーニングが花盛りである。

・RealとFake 本物と偽物の対峙で使っている。世の中に「Fake」という言葉が浸透したのは、米国トランプ氏の影響で世界中に広まることとなった。今世の中にある事例として、石黒教授のアンドロイド画像まだまだ見れば本物かどうかわかる水準である。

女性「Sayaさん」(世の中に存在しない)3DCG動画を紹介。NTTが動画を使用しているが実在しているか見分けがつかない水準にまでなった。今はサイバー空間に出てくるものがRealかFakeかわからなくなってきている。

・メディアクローンアタック 2016年~21年の5年間のプロジェクト活動。私がネーミングし、メディア処理によって加工生成されてリアルに限りなく近いけれど真正ではないものを定義した。このメディアクローンの研究は攻撃する(鉾)、守る(盾)の両方を行うコミュニケーションモデルの研究。2019年に日経サイエンスさんより「だますAI、見破るAI」の名で紹介される。メディアクローンの事例として、レンブラント(19世紀の画家)の絵画、美空ひばりの音声・映像、手塚治の漫画、安倍晋三に似せた声、リアルタイムに似せた顔をつくる技術等々の事例を実演で紹介。さらにデープフェイク画像のわかり易い事例として、ゼレンスキー大統領、深層学習を使ってテキストから画像がつくれる事例等の紹介があった。今や、音声合成で(本物、偽物が)ほとんどわからない時代にきている。真打の落語、ジョンレノンの声、元大統領オバマさんの声など。以上メディアクローンのプロジェクトの成果は高い評価を受けた。
・フェイクメディアプロジェクト(2020年~) プロパガンダ型のフェイクメディアを研究している。プロパガンダのマイナス面(政治的利用)とプラス面(販売促進・CM利用)の両面があり、難しい点は映像がリアルであっても全体を通じてプロパガンダになっている場合があること。心理学の心理操作のデータをもとに、これから研究を進めていく。

 

・これからの世界 フェイクメディアはますます拡大し、拡散する世界が避けられないと私は考えている。メディアクローン型が生成AI登場で拡大(映画のシナリオ、好きな俳優像など)し、プロパガンダ型は次回大統領選で何がでてくるか楽しみであり、研究のネタが多いと思う。フェイクメディアの拡散が止まらないので、何が真実か真実でないかのファクトチェックが重要になる。人間が介在し、最後は人間の倫理観が必要と考える。もっと先の未来には、メディアクローンで自分の分身アバターが作れるかもしれない。サイバー空間で30年前の自分と会話することが可能になるかもしれない。「時を駆けるメディア」と学会で称しているが、素敵な未来が到来するかもしれないと申し上げて、講演を終了します。

福井工業大学経営情報学部長・教授

大阪大学名誉教授・特任教授

馬場口 登 先生のご講演

【懇親会の部】

・「懇親会」は、藤井康照会長のご挨拶と乾杯の音頭でスタートしました。ご講演の講師の馬場口登福井工業大学経営情報学部長・教授 大阪大学名誉教授・特任教授と大阪大学共創機構渉外部門長の正城敏博教授、パナソニックの小川立夫執行役員にもご参加いただき、また、テーブル毎に、更には、テーブルを越えて、大変賑やかで和やかな交流が続きました。

テーブル毎の参加者の懇親風景は、本ホームページの「写真集」の「20231103総会」をご覧ください。

・恒例の「大阪大学の近況」は、樺澤副会長から報告していただきました。大阪大学の現状や発展ぶりを示す指標の説明やパナソニックとの連携強化の様子が紹介されました。

詳細は、本ホームページの「報告・資料集」の「20231103大阪大学近況」をご覧ください。

・大阪大学の正城教授からは、「2019年に続いての「総会」への参加ですが、これを機会に皆さんと更に連携を図っていきたい。また、パナソニックとの連携も深めていきたい。」等のご挨拶がありました。

・懇親会の半ばには、新規会員の参加者3名に登壇いただき、歓迎の拍手に続きご挨拶がありました。続いて、今回総会に初参加の6名の会員に登壇いただき出身学部、会社でのご経歴や現在について等のお話があり、多方面でのご活躍の様子を知り、大きな拍手がありました。

また、大先輩5名も方々、大杉欣一郎会員(1953卒理学部物理)、田中孝会員(195759修卒工学部電気)、福本晃会員(1960卒理学部物理)、楠田善治会員(1960年卒工学部通信)、柏木啓一(1962年卒経済学部)に登壇をいただき。学生時代や会社現役の頃そして現在について大変貴重で興味深く面白いお話をお聞きすることができました。

 

・盛り上がった雰囲気のなか、野依正晴顧問のお話で中締めが行われ、全員での記念撮影を経て閉会しました。

大阪大学共創機構渉外部門長

正城教授のご挨拶

樺澤副会長の「大阪大学の近況」報告


一矢新規会員 挨拶

山上新規会員 挨拶


寺野新規会員 挨拶

初参加の角陸会員 挨拶


初参加の竹内会員 挨拶

初参加の鷲見会員 挨拶


初参加の津浦会員 挨拶

初参加の安尾会員 挨拶


初参加の立上会員 挨拶

大先輩 大杉会員 挨拶


大先輩 田中会員 挨拶

大先輩 福本会員 挨拶


大先輩 楠田会員 挨拶

大先輩 柏木会員 挨拶


  野依顧問の中締め

2023年「幹事会」を開催

202379()10001210 「幹事会」が、幹事15名が参加して開催されました。
3年半ぶりの会合は、藤井会長の挨拶で始まり、各幹事から「近況」のお話がありました。
次に、今秋の「総会」で「記念講演」をお願いしています 馬場口 登 福井工業大学経営情報学部 学部長(大阪大学 特任教授・名誉教授)のご講演タイトルが「RealとFakeの狭間で」に決定したとの報告がありました。
そして、「第18回総会」(11/3)の開催に向け、諸準備・案内のスケジュール、幹事の役割分担、会員への「総会参加」促進策や現役への案内等について検討が行われ、「総会」開催に向けての活動が始まりました。

 

幹事会の様子

会場風景

  幹事会会場 右側

  幹事会会場 左側

  藤井会長挨拶


役員・幹事 近況報告の様子 (発言順)

  宮井幹事

  水野幹事

  木下幹事

  阪本幹事


  西脇幹事

  田村監事

  蔭山幹事

  大澤副会長


 松岡事務局長

  樺澤副会長

  藤井会長